塗装用の捨て穴の作成による品質向上について | 筐体ファクトリー
       
課題解決事例・VA/VE事例
塗装用の捨て穴の作成による品質向上について
概要

筐体をはじめとする板金加工製品の塗装作業で引っ掛け穴もなく、吊るすことができず、また立てかけることもできない場合には、治具で板金加工品を挟み塗装を行う場合があります。治具に隠れて塗装ができない箇所を別途塗装することで塗装作業が長くかかるだけでなく、固定用の治具を用意する必要もあります。見た目的にも、機能的にも問題がない箇所に捨て穴を用意しておくことで作業性も向上し、治具の手配も不要となります。

  • BEFORE

    筐体やケース、キャビネット、カバー、シャーシなどの板金加工製品、板金加工部品で、加工後に塗装を行う場合があります。その場合、板金加工品を立てかけて塗装を行うことがよくありますが、板金加工品の形状によっては立てかけることができず、塗装が困難な場合がありました。挟んで固定し、塗装を行う場合もありますが、挟んで隠れている箇所には塗装ができないので、再度、隠れている箇所のみを塗装する必要がありました。

  • AFTER

    筐体やケース、キャビネット、カバー、シャーシなどの板金加工製品、板金加工部品において、加工後に塗装を行う場合があります。板金加工品を吊り、塗装を行うことによって、ムラもなく、1 回の作業にて塗装を行うことが可能になります。機能的に問題がない場合にはφ5程度の引っ掛け用の捨て穴を設けておくことで針金を通すことができます。また、板金加工品を立てかけて作業を行うよりも、吊って塗装を行う方が作業性がよく、綺麗に仕上げることができます。