筐体部品の内Rによる位置ずれ防止による品質向上について | 筐体ファクトリー
       
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筐体部品の内Rによる位置ずれ防止による品質向上について
概要

筐体、ケース、キャビネットやカバー、シャーシなどの板金加工製品で、分割部品の組み立てではなく、一枚板からの曲げ、締結、溶接などで板金加工部品、板金加工製品を作ることがあります。曲げ加工を行う際には内R によって板材が少し外側に広がるという点を考慮しておかなければなりません。特に、上記例のように部品を固定する場合には位置の精度が重要になります。設計段階において、位置ずれの影響がないように工夫を行うことで、高精度な板金加工製品を作ることができます。

  • BEFORE

    筐体をはじめ、ケースやキャビネットなどの板金加工製品において、上記のように一枚の材料板の一部を曲げて、ネジやボルト、リベットでの締結、もしくはスポット溶接などで溶接を行い固定をする場合があります。しかし、内R の影響で材料が外側に膨らんでしまうので、本体固定したい箇所から外側に少しずれてしまっていました。これにより、位置決めのやり直しの発生、精度が出ない場合は作り直しの作業が発生し、歩留まりが悪くなる原因のひとつでした。

  • AFTER

    筐体をはじめ、ケースやキャビネットなどの板金加工製品で、一枚の材料板から一部を曲げ、ネジやボルト、リベットなどの締結部品や溶接によって部品を固定させる場合、曲げ加工の内R によって締結部または溶接結合部の位置がずれてしまいます。しかし、上記のように、曲げ部分と締結または溶接結合を行う部分の間にクリアランスを設けるか、切り欠きを作成することで内Rの影響が固定箇所には影響しないので、固定箇所の位置ずれを防ぐことができます。