筐体材料の裏表明記によるトラブル防止について | 筐体ファクトリー
       
課題解決事例・VA/VE事例
筐体材料の裏表明記によるトラブル防止について
概要

材料の裏表指示の記載がされていないことによって、加工工程を一度ストップし、設計者に裏表を確認するという作業が発生する場合があります。この場合、作業が止まってしまうだけでなく、準完成品のまま、保管を行う必要があり、保管中に材料を傷つけてしまう可能性もあります。筐体、ケースをはじめとして、カバー、シャーシなどの板金加工製品では、装飾的な観点から見た目を重視される場合も多くありますので、良好な状態で一貫生産するためにも、製図段階での明確な指示が必要です。

  • BEFORE

    筐体などの板金加工製品において、図面上に材料の裏表が記載されていない場合がありました。特に見た目が重視される製品においては裏表が明確になっていなければトラブルが発生する可能性があります。例えば、SUS などの研磨品や、ブランク加工時の追い抜き跡がある場合などは裏表の取り違いによって不良品となってしまいます。明記されていない場合には作業者が都度、確認を行う必要があるため、余分な生産リードタイムが発生してしまう場合もありました。

  • AFTER

    筐体などの板金加工製品では、図面上に必ず材料の裏表を記載する必要があります。図面上に材料の裏表を明記することによって、裏表の取り違いによる不良品の発生を防ぐことが可能になります。特に見た目が重視される電子機器などの筐体やケースでは、加工跡や研磨面の表裏が逆になってしていることにより、不良品となってしまう場合がありました。部品の裏表は重要な要素の1 つでありますので、製図段階から明確な指示を行う必要があります。