筐体図面の穴寸法表記について | 筐体ファクトリー
       
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筐体図面の穴寸法表記について
概要

複数種類の穴加工が要求させる場合、1つの図面に全ての情報を記載すると図面が複雑になり読み取りが難しくなります。これにより、作業者の読み取り間違いが発生する可能性や、データ確認のやりとりが発生します。また、寸法線も複雑になってしまうので、出荷前検査である寸法検査の際の作業性も悪くなってしまいます。設計者が製図の時点で作業者が読み取りやすい図面に分けておくことで、製作段階での不要な時間の発生を未然に防ぐことができ、適切な生産リードタイムを実現できます。

  • BEFORE

    筐体に代表される板金加工製品において、組み立てが必要な場合などは穴加工が求められます。さらに、その穴加工において複数種類の穴径の穴加工が求められる場合があります。(上記図ではM4 とM5 の2 種類の穴加工が複数個要求されています。)1 枚の図面上に複数種類の穴を記載すると、穴径の読み間違いが発生してしまう可能性があり、読み間違いによる不良品の発生や不要なデータ確認のやりとりが発生してしまいます。また、図面も複雑になり寸法も読みづらくなります。

  • AFTER

    筐体に代表される板金加工製品において、組み立てが必要な場合などには穴加工が要求されます。複数種類の穴加工が要求されている加工の場合、全体の寸法と穴径ごとの寸法を表記した図面に分けることで図面が見やすくなります。例えば、上記のようにM4 とM5 の穴径ごとに図面を分割することで加工作業者が穴径の読み間違いを回避することが可能になります。また、寸法検査を行う際にも基準となる穴からの寸法の読み取りを簡単に行えるので、作業性も向上します。