筐体における曲げの寸法表記について | 筐体ファクトリー
       
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筐体における曲げの寸法表記について
概要

板金加工の基本図面寸法は外寸法を表記します。内寸法と外寸法が混在していると、寸法の読み間違いが発生し、不良品が発生する可能性もあります。嵌め合いや干渉の問題から内寸法を優先させたい場合には、内寸法を目立つように記載することで寸法の読み間違いを回避することができます。製作作業者は設計図面に基づき製作を行うので、設計者の意図が分かりやすく伝わる図面を設計者は作成することで作業者の生産効率の向上および品質の安定に繋げることが可能になります。

  • BEFORE

    筐体やケース、カバー、シャーシなどに代表される板金加工製品の設計図面内の寸法表記において、外寸法と内寸法が混在して表記されている場合があります。この場合、寸法の読み取り間違いの発生や、板厚を考慮し、加工業者が寸法の再計算を行うなど、不要な作業が発生し、リードタイム長くなってしまう場合があります。また、設計者から入手した図面の数値を再計算する際に、数値の入力間違いなどが発生し、不良品が発生する可能性もありました。

  • AFTER

    板金加工製品の基本図面寸法は外寸法を表記します。ただし、内寸法精度が必要な場合には、その表記を太字にする、フォントサイズを変更する、注記書きを加えるなどの工夫が必要です。特に曲げ加工において外寸法と内寸法が混在しているものはトラブルを招きやすくなります。上記のように、曲げ加工を行う箇所にて内寸法を優先させたい場合には、“内寸優先”などの注記書きを行うことでトラブルを回避することが可能になりました。