制御盤の設計・製作について | 筐体ファクトリー
       
技術コラム
制御盤の設計・製作について
  • 制御盤の設計・製作について

    産業用の金属筺体として、制御盤があります。制御盤は機械や製造ラインへ電力を供給しながら動作を制御・操作する各種電気機器、装置を内蔵したボックス・キャビネットのことを指します。

    制御盤にはメーターやスイッチ、タッチパネル、インバーターなどが取り付けられており、ボタン操作・遠隔操作によって機械を動かすことが可能となります。また、冷却や空気の滞留を防ぐためのファン、クーラーが取り付けられている場合もあります。制御盤の中には動力回路と制御回路があります。動力回路とは制御盤のマグネットスイッチやインバーターを介して各動力部に電気を供給し動かすための回路のことです。また、制御回路はセンサーやスイッチにて動力回路を操作・制御する回路です。

  • 制御盤は工場内だけではなく、身近に多く存在しています。エレベーターや非常用電源設備、照明設備、空調管理などさまざまな用途に使われています。また、制御盤は屋外に設置、使用されることも多いため、ボックス・キャビネットには鋼鉄製やステンレス製など耐久性の高い金属筺体が採用されます。屋外で使用される場合には防水性や防塵性が求められます。その際にはIP規格が適用されるケースがあるので、設計、製造・製作には注意が必要です。

    制御盤はボックス・キャビネット内に格納する電機機器、装置の大きさ、ファンやクーラーの配置によっては特殊な金属筺体設計が求められる場合もあります。制御盤自体のサイズも内蔵部品によって大きく変わるので、設置スペース、設置環境を考慮した筐体設計、筐体製造・製作が必要となります。