コーナーキャビネットの設計・製作について | 筐体ファクトリー
       
技術コラム
コーナーキャビネットの設計・製作について
  • コーナーキャビネットの設計・製作について

    アクセサリーパーツや扉付の金属筐体(ボックス、ラック、キャビネット、ケース)で、エレベーター閉じ込め事故の発生時に必要となる物資を格納することができる、コーナーキャビネットがあります。コーナーキャビネットは安全対策の一環として、エレベーター内に取り付けられる場合が増えてきました。キャビネットの中にはロープや軍手の他、マスクやラジオ、アルミシート、懐中電灯など非常時に必要となる用品が収納されます。筐体には仕切りがついてあり、エレベーターのサイズや中に格納する用具・用品のボリュームやサイズによって、金属筺体自体の大きさもまちまちです。また、火災が発生した際に中に入った非常用品が燃えないように防火対策を行っているものもあります。

  • 汎用的なものであれば市販で流通していますが、特注のコーナーキャビネットは、内容物と設置環境によって設計内容が大きく変わるので、注意が必要です。上記のように、設置スペースや収納物のボリューム、サイズによって、コーナーキャビネットも一品一様の特殊設計、オーダーメイド設計や、耐熱塗料などによる火災対策も行われる場合があります。不要なコストを抑えるためには、設置環境と収納物の大きさ(高さ、幅、重量)を加味した設計、適切な塗料選定による製作・製造が必要です。