筐体やケース、キャビネットなどの曲げ工程において、フランジ角度と完成フランジ高さの関係は重要な筐体設計・ケース設計要素のひとつです。一発の曲げ作業によって実現できるフランジ角度に、最低限必要となる完成フランジ高さがあるので、フランジ角度を加味した完成フランジ高さの設定を行う必要があります。これによって一発で求めるフランジ角度を出すことができるため、生産工程に無駄がなく、生産性を向上させることができます。
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BEFORE
筐体やケース、キャビネットなどの板金加工製品の曲げ工程において、フランジ角度が90度から165度の間の指定となっている場合があります。しかし、完成フランジ高さが18mm 以下のためフランジ角度を実現することが難しい場合があります。フランジ高さが短すぎる場合は、フランジ端部の変形や、外側にねじるような傾きが発生してしまいます。無理に曲げようとすると、負荷がかかり破損してしまう場合もあります。
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AFTER
筐体やケース、キャビネットに代表される板金加工製品において、90度から165度までのフランジ角度が必要な場合、完成フランジ高さを18mm以上設けることで一発で角度出しが可能になります。また、ベンダーに取り付けられた角度センサーによって、組み込まれたアームが曲げ角度に合わせて角度調整することで、NCと連動して目標角度に合わせた加工を実現することができるようになり、生産リードタイムを大幅に削減することが可能になりました。