曲げ線に対して対称な長さへの変更によるコストダウン設計について | 筐体ファクトリー
       
課題解決事例・VA/VE事例
曲げ線に対して対称な長さへの変更によるコストダウン設計について
概要

筐体やケース、キャビネット、カバー、シャーシなど、板金加工製品で曲げ加工を行った部品を使用するとき、曲げに対して左右対称なフランジ高さとすることで、作業性を大きく向上させることが可能になります。特に、サイズが大きい板金加工製品の場合、寸法の測定は作業員の負担も高く、別途寸法測定のスペースを確保する必要も発生する場合があります。フランジ高さを左右対象にすることによって、この測定作業が不要となり、作業員の負担も大幅に軽減することが可能になります。

  • BEFORE

    筐体などの板金加工製品において、上記のような曲げ部品で、フランジ高さにそれぞれほとんど差がなく、また、目印となるものもない場合、取り付けの際に都度、寸法測定を行ってから取り付けを行わなければならない場合がありました。寸法の測定に時間が必要になるだけでなく、部品の取り間違いも発生するリスクもあるため、非常に作業性が悪く、必要以上に生産リードタイムを長くさせてしまう要因のひとつでした。

  • AFTER

    筐体をはじめとする板金加工製品の曲げ部品で、機能上問題がなければ、曲げに対してフランジ高さを左右対象にすることで部品の取り違いを防ぐことが可能になります。従来は都度、部品の寸法を測定し、取り付け方向を確認してから取り付けを行っていましたが、この確認作業が不要になるので、生産リードタイムを短縮することもできます。また、生産リードタイム短縮により生産性も向上し、コストダウンも実現することが可能になります。