IP規格について | 筐体ファクトリー
       
技術コラム
IP規格について
  • IP規格について

    筐体やボックス、ケース、制御盤などの板金加工製品では、その使用・設置環境から防水規格、防滴規格、防塵規格、防湿規格が適用となる場合があります。防水、防滴、防塵、防湿の規格を表すものとして、IP(Ingress Protection:侵入に対する保護)規格というものがあります。

    IP規格はIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格のIEC144、IEC529およびDIN40 050によって定められたもので、機器の保護構造について防塵・防水性を等級に分類して、そのテスト方法を規定したものです。日本では、JIS(日本工業規格)及び社団法人・日本電機工業会がIEC529に準拠してIP表をJIS C 0920-1993 & JEM1030-1983にて規格化しています。

  • 金属筺体の中でも、特に湿度の高い環境や、屋外にて使用されるボックスやケース、制御盤のような板金加工製品には防水規格、防滴規格、防塵規格、防湿規格が適用される場合があります。

    また、屋外に設置させる配電盤・分電盤などの筐体の場合には、耐塩塗装などの特殊塗料が使用される場合もあります。筐体の設計・製作には使用環境、設置環境を考慮した規格や塗料の選定と適用が必要になります。