CADについて | 筐体ファクトリー
       
技術コラム
CADについて
  • CADとは

    昔はドラフターと呼ばれる製図台を使用し、設計者が手書きで図面を作成していました。1980年代には2次元CAD(2D CAD)が主流になり始めました。その後、パソコンの普及とともに3次元CAD(3D CAD)が広まっていきました。
    3次元CADはコンピュータ上で立体的に形状を確認することができ、さらに画面内で形状を回転させることによって、あらゆる方向から形状を見ることができます。これによって、初期段階にて部品を組み付けた後の干渉のチェックや解析を簡単に行うことができます。(このように、初期段階から設計品質を高めることをフロントローディングと言います。)
    また、体積、表面積、質量、重心などの幾何情報をコンピュータが瞬時に計算するので、設計検討の時間・工数も大幅に削減することが可能です。

  • 3Dモデルの表現方法

    3Dモデルの表現方法は「ワイヤーフレームモデル」 「サーフェスモデル」 「ソリッドモデル」 があります。

    < ワイヤーフレームモデル >
    内部や面が無く、立体形状を頂点と線のみで表現したモデルです。

    < サーフェスモデル >
    内部が空洞で、ワイヤーフレームモデルに面の情報を追加したモデルです。自由曲面が多い流体が流れる製品の図面作成に適しています。

    < ソリッドモデル >
    サーフェスモデルに中身が詰まったモデルで、体積、重心、重量等の幾何情報の計算が可能です。