ハブボックスの設計・製作について | 筐体ファクトリー
       
技術コラム
ハブボックスの設計・製作について
  • ハブボックスの設計・製作について

    通信機器用の金属筺体の代表的なものでハブボックスがあります。金属筺体のハブボックスは電源内蔵モデルが多いとされており、電源が内蔵されているので、発熱を加味した放熱設計を行う必要があります。また、金属筺体のハブボックスの場合、ACアダプタがないのでLANポートとスイッチなどの他に、ACコネクターの接続部分を設けておく必要があります。

    一方、プラスチック製のハブボックスはACアダプタを使用し、電源を搭載していないという場合が多く、電源のスペースが不要になるのでプラスチック製のハブボックスは小型化しやすいですが、金属製のハブボックスの方が強度は高いとされています。

    また、現在は、放熱性の高い材質による金属筺体が設計・製作されており、省エネを意識したハブボックスの開発が行われています。発熱を抑える筐体設計を行うことで、内部ファンが省かれているハブボックスもあり、高い静音性を持ち軽量化されたファンレスのハブボックスまで開発されています。今後も、更なるコンパクト化、軽量化がハブボックスに求められます。

    このように、金属筺体のハブボックスは開発段階からの材料選定や設計を行うことによって、高機能なハブボックスの製作を行うことが可能となります。製品競争力を高めるには試作、開発段階から、如何にして機能性を持たせた上でハブボックスの軽量化やコンパクト化ができるのかを検討し、設計する必要があります。