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塗装の効果
塗装には主に、2つの機能があります。
(1) 機能の付加
塗料を表面に塗装すると、被膜となって製品を保護します。鉄の場合、素地のままでは錆が発生し、製品の劣化・損傷してしまいます。塗装をすることによって、製品の表面を保護させることができ、防錆効果を高められます。また、定期的に塗料の塗替えを行うことで、製品を長期保護をすることが可能になります。その他、抗菌効果、耐熱・断熱効果や防塵・耐塩効果など様々な目的に合わせた塗料もあります。
(2) 装飾性の向上
塗装によって多様な色彩、光沢、模様、凹凸等自在な仕上がり感を表現することができます。 -
塗装に代表される表面処理の種類
< 電気メッキ >
メッキとして付けたい金属を、電気化学的に析出(電着)させる表面処理の方法です。装飾性、防錆性、耐摩耗性、電気伝導性などの効果を付加できます。
< 無電解メッキ >
メッキとして付けたい金属を含む溶液中に製品を入れ、その表面で化学反応を起こし、金属イオンを素材表面に還元析出させる表面処理方法です。耐摩耗性、防錆性などの効果を付加できます。
< 化学処理 >
化学的処理によって、金属表面に安定な化合物を生成させる表面処理方法です。金属の一次防錆、塗装密着性、潤滑性、接着性などの効果を付加できます。
< 陽極酸化処理 >
電解質溶液の中に製品を入れ、これを陽極として直流を通電、電極表面に金属の酸化被膜を生成させる表面処理方法で、主に、アルミニウムおよびアルミニウム合金に施されます。
< 表面効果熱処理(焼き入れ) >
熱処理炉や高周波コイルを使用して表面のみを硬くする方法です。疲労強度や耐摩耗性を向上させることができます。
< 蒸着処理 >
金属や酸化物などを蒸発させて、素材の表面に付着させる方法です。蒸着は、物理蒸着(PVD)と化学蒸着(CVD)に大別されます。 -